Date: Update: Written by: MikaKumeno

Web広告と言ってもその媒体は多種多様にあります。
運用型広告だけを取り出してみても、Yahoo!やGoogleといった検索広告から始まり、Yahoo!、Googleのディスプレイ広告、Facebook、Instagram、LINEなど、その特徴やシステムの変更点を把握するだけでも一苦労です。
特にシステムについては詳細が目に見えないために、実際に運用を行いながら一つずつ検証していくしかありません。
今回は弊社でお問い合わせが増加している「SmartNews」と「Gunosy」の広告配信事例をもとに、広告クリエイティブを追加したときの初動について気が付いたことをまとめました。
オークションに関わる両媒体の特徴
課金方式 | CV計測 | マイクロCV計測 | 手動入札 | |
SmartNews | CPC/CPM課金 | 有り | なし | 可 |
Gunosy | CPC/CPM課金 | 有り | あり | 可 |

SmartNewsもGunosyも課金方式など特徴は同じみたいやね。 どちらの媒体も手動入札は可能やけど、自動入札が推奨されとるよ。オークションはCPMのセカンドオークションなんやって。
配信事例からみる特徴
BtoCのサービス登録を促す商材の配信の事例を紹介します。
どちらも、既存の広告配信中に新しい広告Aと広告Bを追加したときの初動7日間の数値の変化です。
SmaetNews、Gunosyともに、
A:追加広告1
B:追加広告2
C:既存広告
で同じ日の数値を比較しています。

SmartNewsは新しい広告A・Bともに初日から高いvCTRでCPMも高いね。
Gunosyは既存広告CのCTR、CPMが高いな…。

そうなんよ!どちらも同じオークション形式やのに結果がこんなに違うのはなんでやろう…。

CPMってそもそもどういう数値から算出されるんやっけ…。
CPMが高くなれば、オークションに勝って広告がいい場所に配信されるんよね?

CPMは1000インプレッションに必要なコストのことだから
COST÷IMP×1000=CPM
COST=CPC×CTsだから…
CPC×CTs÷IMP×1000=CPM
CTs÷IMP=CTRだから…
CPC×CTR×1000=CPM
つまり、自動入札の場合CPCの手動調整は行わないから、CTRが重要ということになるね。
「CTR=広告の品質」と考えてるよ。

なるほど、CTR=広告の品質ね。

もしかすると、SmartNewsでは新しい広告のvCTRが高いということは、データを取得するために配信面や配信量が既存広告とは異なるかもしれない!
実際に新しい広告の追加4日間程度は、その他の広告の配信量が少なくなっている傾向で4日目を過ぎると、既存広告の配信比率が高まっていった…。
Gunosyは追加1日目は既存広告の平均CTRで配信されて、2日、3日と極端にCTRの変動が大きくなった。事例だと3日目にBはほとんどインプレッションがなくなって、4日目には0になった!
どちらも「配信3・4日で品質の高い広告かどうかを判断している」んじゃない?

おもしろい発見だねぇ! 他の案件でも同じ動きが見られるか確認してみよう!

そうやね! 早速、見てくるわ!
初動に関する考察
SmartNewsとGunosyでの広告追加時、動きが異なると考えています。
SmartNewsでは既存広告の配信量が抑えられ、新しい広告の露出が増えました。
Gunosyでは既存広告と同水準の配信量になりました。
配信結果を比較して、
■新しい広告を追加したときには、SmartNewsもGunosyも配信量、CTRが担保されてデータを取得している。
■3,4日でデータ取得を終え、広告の良し悪しの判断をしている。
このような仮説を立てました。
現在もこの仮説を検証中です。
日予算の設定額の違いでデータ取得期間が異なるのかも気になるところです。
それは次の機会に…!
SmartNewsの運用型Standard AdsとGunosy Adsの広告の初動について気が付いたこと。
・新しい広告は初動時に配信量やCTRが担保されているようだ。
・3,4日程度で広告の良し悪しを判断しているようだ。
あくまで仮説だけれど、今も検証を継続しているよ!
第二弾もお楽しみに!

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