Google広告の自動入札をうまく扱うためのキーワード登録の考え方

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目標CPAや目標ROASを導入したアカウントで、入札単価が調整できないためにCPAが高騰しても引き下げられない、というケースはありませんか?
そのような場合はキーワードの登録やマッチタイプを見直してみましょう。

 
 

ターゲット意図のないキーワードはノイズ

自動入札を導入し、部分一致から拡張した検索語句で獲得できた場合、その検索語句を追加登録することがあります。
獲得数の増加やCPCの低下を狙うためです。
しかし、獲得できている検索語句を部分一致で登録すると「効率の悪いキーワードを停止してもCPAが下がらないアカウント」になってしまう可能性があります。

その原因は、停止したキーワード以外で登録されている似たような部分一致ワードから拡張して、引き続きCVRの低いような検索語句がヒットしていたり、今までは高騰していなかった部分一致ワードのCPCが高騰するケースがあるためです。

獲得ワードを部分一致で追加することで、結果としてターゲット意図のないキーワードが増加し、運用者が配信をコントロールできない現象が起こりやすくなります。

キーワードの選定は、シンプルでかつ意図を明確にしよう

このような状況を回避するために、きちんとターゲットの管理ができるアカウントを目指しましょう。
そのために、マッチタタイプを含めたキーワードの選定は、シンプルでかつ意図を明確にすることが重要です。
そこで、部分一致から拡張して獲得できた検索語句は改めて登録する必要のあるキーワードなのかを考えます。

獲得語句の表示回数は多いのか、少ないのか

例えば、獲得できたワードの実績が表示回数1・クリック数1という場合、改めてキーワードとして登録する必要はないと考えています。
キーワードとして登録してもコンバージョンにつながる母数が少ないことが予想され、成果に与えるインパクトは小さいでしょう。

しかし、獲得できている検索語句が分散しているようなアカウントの場合、1つ1つの語句の獲得母数は少なくても、それをまとめると大きな母数になる場合は、地道にキーワードとして登録したほうが良いでしょう。
※「検索ボリュームが少ない」というステータスで配信されない場合もあります。

獲得語句に何か傾向はないのか

獲得できている検索語句に、特定の傾向が見つかれば絞り込んでキーワード登録しましょう。
クリック数の多い検索語句から大まかにカテゴリ分けすると、効率的に精査できます。

この2つを軸に判断すると、おおむね以下のようなパターンに落ち着くはずです。
・特定の検索語句で表示回数が多く、良い成果が見られる場合は完全一致でキーワード登録
・特定の傾向のある検索語句に良い成果が見られる場合は絞り込み部分一致でキーワード登録

絞り込み部分一致を活用しよう

完全一致ワードはCVRが高く、CPAの低い獲得が見込めるユーザーにターゲットすることができます。
しかし、獲得を増やしていくためには、流入も増やしていかなければなりません。
完全一致ワードだけでは流入が少ない場合は、「絞り込み部分一致」を活用しましょう。

機械学習が進むと、自動入札を使用して部分一致ワードでも高いCVRで獲得できるようになります。
その検索語句に傾向があれば、きちんとターゲットし、管理できるように絞り込み部分一致ワードでキーワードとして登録しましょう。
絞り込み部分一致は類似パターンをカバーするので、表記ゆれなどを登録する必要はありません。

一方、部分一致から獲得できた検索語句で、特に傾向は見られないものでも、全体的にCPAが合っているのであれば、獲得数の増加に貢献してくれるので、そのまま配信して良いと思います。

「自動入札は調整が難しい」という声をよく聞きます。
そんなときは、どのターゲット(キーワード)のCPAが高騰しているのかを把握するために、マッチタイプをうまく使い分け、ターゲットの管理ができるアカウントづくりから始めましょう。
ターゲットの管理ができるようになると、自動入札を扱いやすく、さらに安定した成果を出しやすくなります。

本日のまとめ

自動入札は運用者が手動で調整するよりも成果がでるようになってきとるね。
安定して成果を出すために、配信ターゲットの範囲はキーワードのマッチタイプで調整しよう。

これからは自動入札をうまく扱うことができるか、ということが運用者に求められてくるけんね!

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