Date: Update: Written by: Le Thi Phuong
Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)(以下はYDA)での広告配信をご検討中ですか?それとも、すでに広告配信を行っていますでしょうか?
YDAでターゲティングを活用出来ると見込みのある顧客層に絞って広告配信を行う事が可能です。
いざ、管理画面を確認するとターゲティングが数多くあって、どれにすれば成果が出るか迷ってしまいますよね?
そういう悩みをお持ちの方にこの記事を書きました。
YDAの基本ターゲティングの種類
YDAのターゲティングは数多くありますが、大きく2種類に分けることができます。
その1つは、「人」を軸としたターゲティング、そして「面」を軸としたターゲティングです。その主軸により同一の商材に対して、ターゲティングの詳細設定が異なる場合もあります。
それでは、それぞれの種類はどんなターゲティングに当てはまるか、ざっくり所属するターゲティング方法と、その概要を確認してみましょう!
「人」を軸としたターゲティング
「人」を軸としたターゲティングというのは特定の条件に当てはまるインターネットユーザーを指定して広告を配信するターゲティング方法です。
ターゲティング名 | 概要 | 詳細 |
性別 | 広告配信対象のユーザーの性別を設定 | 男性、女性、不明層 |
年齢 | 広告配信対象のユーザーの年齢を設定 |
18歳~70歳以上、不明層 |
地域 | 広告を配信する地域を都道府県、および市区郡単位、中心から半径〇kmの方式で設定 | 商圏に合わせて指定 |
曜日・時間帯 | 広告を配信する曜日や時間帯を設定 | 広告を表示する時間帯を1時間単位で設定可能 |
デバイス | 広告を配信するデバイスを選択 | 「PC」、「スマートフォン」、「タブレット」 |
オーディエンスリスト(*) |
広告主が持つデータやアセットを利用して作成した ユーザーリストに広告を配信 |
例:ウェブサイト訪問ユーザー、顧客データ、類似ユーザーなど (*)最新情報: ・2022年12月14日以降、 オーディエンスリスト(Yahoo! Audience Discovery)の提供開始、 オーディエンスリスト(カスタム)の提供終了 ・2023年6月27日:条件リストの新規作成終了予定 |
サーチキーワード | 指定したキーワードで検索したユーザーに対して広告を配信 |
【住宅業界】 サーチキーワードの例: 「注文住宅 間取り」、「住宅展示場」、「家づくり」 |
オーディエンスカテゴリー |
・特定のカテゴリーに興味・関心を持つインターネットユーザーや、購買意向を持つユーザー ・ライフイベントを迎えるユーザー層に対して広告を配信 |
興味関心カテゴリーの例:ショッピング、銀行、金融 購買意向カテゴリーの例:アパレル、アクセサリー 属性・ライフイベントの例:仕事>職業>会社員(正社員) |
「面」を軸としたターゲティング
「面」を軸としたターゲティングというのは、特定の条件に当てはまる広告の配信先を指定して配信するターゲティング方法です。
ターゲティング名 | 概要 | 詳細 |
サイトカテゴリー | 広告を配信するサイト(広告掲載面)のカテゴリーを設定 | サイトカテゴリーの例: エンターテイメンメント |
プレイスメント | 広告を配信するサイト(広告掲載面)を設定 | 1リストあたり最大1,000本のURLが登録可能 配信除外専用リストとして 広告を配信しないブラックリストも登録可能 |
コンテンツキーワード | 指定したキーワードを含むコンテンツ・内容のあるウェブページやアプリで広告を配信 | 事前にコンテンツキーワードリストを作成することが必要 「配信」か「除外」の指定が可能 |
配信目標や商材に適切なターゲティングの選び方
現時点で目指している目標や、商材の特徴、季節的な要素など、最適なターゲティングを選択する際に考慮すべき要素が様々にあります。
今回の記事では簡単なヒントを2つ紹介したいと思います。
YDAでの配信を検討しているが、どのターゲティング方法にするか悩み中の方、せひ、参考にしてください。
一つ目、現時点で目指したい結果(配信目的)を明確にする必要があります。
配信目的とは、ブランドの認知拡大やウェブサイトへの訪問ユーザーの再アプローチなどです。
ターゲット層の特徴から、サイトリターゲティングは効率的に獲得出来そうだと思われますが、配信目的が認知拡大の場合はデモグラフィック(年齢、性別)と興味・関心や属性の掛け合わせたターゲティングの方が適切だと考えられます。
見込度が高いからと言ってサイトリターゲティングを必ず選ぶのではなく、目的に合わせたターゲティングを設定しましょう!
二つ目、配信ターゲティングを選ぶ前に、ペルソナを立てることがおススメです。
ターゲットとなるユーザーがどんな人か仮説を立てるということです。具体的なペルソナの考え方については下記の記事を参考にしてください。
そこから、「人」軸にするか「面」軸にするか、それとも両方の掛け合わせたターゲティング施策を実施するか決められます。
たとえば、新設の調理教室が新婚主婦向けイベントに集客を強化したいケースには、デモグラフィック、地域ターゲティングとともに下記のYDAのターゲティング方法が視野に入れられます。
・ライフイベント>配偶者の有無>既婚
・ライフイベント>職業>専業主婦
・オーディエンスカテゴリー>興味・関心>グルメ・料理
・サイトカテゴリー>専門サイト(サービス)>レシピ
ターゲティングで失敗しないために確認すべきこと
配信目標を達成するには、ターゲティング配信が大きな役割を果たしているため、失敗しないように下記のことに必ず注意しましょう。
・YDAでは異なるターゲティングはAND条件、同一のターゲティング内ではOR条件での掛け合わせになります。※AND条件とは、設定中のすべてのターゲティング方法に該当するユーザーのみ広告が閲覧できるということです。OR条件は、どれかのターゲティング方法に該当するユーザーに広告が掲載できるということです。
それ故、広告の配信可能な範囲が非常に狭くなってしまうので、ターゲティングを掛け合わせすぎることに十分に気を付けてください。
複数のターゲティングをOR条件で設定したい場合、グループを分けましょう。
・Yahoo!は個人に関するデータをターゲティングに利用することを禁止しています。
アイデンティティや個人の苦難、健康状態などといったデータは法的・社会的に守る必要がある情報なので慎重に扱うべきです。広告の不承認に繋がる可能性があります。
禁止するデータの詳細、その分析・ターゲティング例は下記のヘルプページで確認できます。
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044262?language=ja
※補足情報:「オーディエンスリスト(Yahoo! Audience Discovery)」の導入に関して
YDAのオーディエンスリストの一つとして、「Yahoo! Audience Discovery」という新規リストの提供が2022年12月に開始されました。
※Yahoo! Audience DiscoveryとはYahoo! JAPANのデータを用いて独自のユーザーセグメントを作成し、Yahoo!広告への出稿やターゲティング配信を行えるサービス、およびそれらを実現するためのツール、システムの総称です。
※オーディエンスリスト(Yahoo! Audience Discovery)は、Yahoo! Audience Discoveryツールから連携したデータを使用して作成されたオーディエンスリストです。
一部の代理店、広告主のみに提供されていますが、サービス提供の対象外アカウントでもYahoo! Audience Discoveryから公開されたセグメントを受け入れて、オーディエンスリストを作成できることもあります。
ただし、最低限の月予算などの条件があるようなので、詳しくはYahoo!の営業担当の方に問い合わせてください。
さいごに
以上、YDAの設定可能なターゲティングの種類の紹介、導入するためのヒント、注意点について紹介しました。
リンク先サイトやクリエイティブにこだわることも大事ですが、適切なターゲティングが出来ないと、予算の無駄遣いになってしまいます。ターゲティングの理解を深めたうえで、YDAにて配信する際に自社に適しているターゲティングの選定にこの記事が参考になれば幸いです。
なお、適しているターゲティングの選択とともに適切なキャンペーン目標に設定出来れば素早い成果が期待できます。
キャンペーンの目標については、下記のブログで解説されているので確認してみてください。
ちょうどYDAのどのターゲティングにしたらええんか悩んどるところやったけど、
助かったわ~