Date: Update: Written by: ShuheiKama
Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)(以下、YDA)では、広告配信の目的に応じたキャンペーン選択が必要となります。
キャンペーン目的によって、入札戦略や広告タイプ、課金方式が異なり、成果にも大きく影響を与えます。
今回のブログでは、各キャンペーン目的によって配信内容がどのように異なるか紹介していきます。
キャンペーン目的とは
Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)では、動画再生やサイト誘導など、広告の「目的」に合わせて最適なキャンペーンを作成できます。
作成されたキャンペーンは目的に合わせて配信が最適化されます。
キャンペーン目的とは、「広告の目的」に合わせた配信を行うために選択するものであり、選択した内容によって最適化される指標が異なり、成果にも大きく影響を与えます。
選択したキャンペーン目的を達成するためのアクション率を基準に広告が選定されるようになり、
「コンバージョン」のキャンペーン目的を選択すると、コンバージョン率が高い広告が優先的に表示され、
「サイト誘導」のキャンペーン目的を選択すると、クリック率が高い広告が優先的に表示されます。
クリック単価を改善するために「サイト誘導」を選択してしまうと、クリック単価を改善しても、コンバージョン率が悪化してしまい結果としてCPAが高騰することもあります。
目的と異なるキャンペーン目的を選択すると必ず失敗するわけではありませんが、基本的には目的に応じて素直に「キャンペーン目的」を選択したので問題ありません。
キャンペーン目的の特徴
それでは、それぞれの「キャンペーン目的」の広告タイプ、課金方式、入札戦略について紹介いたします。
※一部の広告代理店しか配信できないため「PayPayギフト」は対象外とします
ブランド認知
幅広いユーザーに広告を配信することで、ブランドの認知度向上を目指します。
最適化ポイント | 入札戦略 | 課金方式 | 広告タイプ |
ビューアブル |
・手動入札 | vCPM課金 | ・バナー画像(※) ・バナー動画(※) |
※:スマートフォンブランドパネル枠、スマートフォン Yahoo!ニュースプライムカバー枠(Web版)のみ
ブランド認知の課金対象はvCPMとなっていて、入札戦略を「手動入札」とするの場合は「ビューアブルインプレッション1,000回あたりの最大入札価格」を設定することとなります。
そのため管理画面上で手動入札 vCPM500円と設定すると、1回のビューアブルインプレッションあたり最大0.5円が課金されます。
またブランド認知では、「スマートフォン版のブランドパネル枠」と「スマートフォン版のプライムカバー枠」への広告配信が可能です。
ローンチ直後は、唯一スマートフォン版のブランドパネル枠に運用型広告が配信できることで話題になっていましたが、「ブランド認知」をキャンペーン目的とすると、1日の予算を50,000円以上に設定する必要があり、スモールテストがしづらい仕様となっていました。
2022年11月に、ブランド認知以外でも「スマートフォン版のブランドパネル枠」「スマートフォン版のプライムカバー枠」への広告出稿が可能となったことで、コンバージョンやクリックを目的とする配信で利用されることはなくなっているのではないでしょうか。
動画再生
伝達力と訴求力の高い動画による広告アプローチを幅広く展開するために、動画の再生数増加を目指します。
最適化ポイント | 入札戦略 | 課金方式 | 広告タイプ |
動画再生 |
・手動入札 |
CPV課金 |
・バナー動画 |
動画再生の課金対象はCPVとなっていて、入札戦略を「手動入札」とするの場合は「動画1,000再生あたりの最大入札価格」を設定することとなります。
そのため管理画面上で手動入札 CPV500円と設定すると、1回の動画再生あたり最大0.5円が課金されます。
サイト誘導
ウェブサイトへの誘導を促進する広告を配信し、訪問者数増加を目指します。
最適化ポイント | 入札戦略 | 課金方式 | 広告タイプ |
クリック | ・手動入札 ・クリック数の最大化 |
CPC課金 | ・テキスト ・バナー画像 ・バナー動画 ・レスポンシブ画像 ・レスポンシブ動画 ・カルーセル |
コンバージョン
商品やサービスに対して興味、関心の高い見込み客をウェブサイトに誘導することで、多くのコンバージョン獲得を目指します。
最適化ポイント | 入札戦略 | 課金方式 | 広告タイプ |
コンバージョン | ・手動入札 ・クリック数の最大化 ・CV数の最大化 └目標値あり └目標値なし |
CPC課金 | ・テキスト ・バナー画像 ・バナー動画 ・レスポンシブ画像 ・レスポンシブ動画 ・カルーセル |
商品リスト訴求
ウェブサイト上の行動履歴をもとにユーザーの好みや興味関心に合わせた広告クリエイティブを自動で生成し、ユーザーにタイムリーかつ最適な広告を配信することで、広告効果の向上を目指します。
最適化ポイント | 入札戦略 | 課金方式 | 広告タイプ |
コンバージョン | ・手動入札 ・クリック数の最大化 ・CV数の最大化 └目標値あり └目標値なし |
CPC課金 | ・動的ディスプレイ広告 |
動的ディスプレイ広告専用のキャンペーンタイプです。
配信可能な商品情報を含む商品リストのアップロードが行われていないとキャンペーン目的として選択できません。
アプリ訴求
アプリのプロモーションに特化した広告を配信し、アプリのインストール数増加を目指します。
最適化ポイント | 入札戦略 | 課金方式 | 広告タイプ |
コンバージョン | ・手動入札 ・クリック数の最大化 ・CV数の最大化 └目標値あり └目標値なし |
CPC課金 | ・テキスト ・バナー画像 ・バナー動画 ・レスポンシブ画像 ・レスポンシブ動画 ・カルーセル |
アプリのインストールなどアプリ内イベントをコンバージョンとして測定するには、ディスプレイ広告と連携済みの広告効果測定ツールを利用する必要があります。
またデバイスターゲティングで、広告の配信先となるデバイスのOSバージョンを指定できます。
OSバージョンの下限値をターゲティング指定することで、アプリを利用できるOSバージョンのデバイス(端末)に対してのみ広告を配信できます。
これにより、最適なユーザーに対してアプリをプロモーションできます。
アプリのプロモーションを目的とした広告を作成する|Yahoo!広告ヘルプ
まとめ
キャンペーン目的の特徴を紹介しましたが、それぞれに特徴があり、分かりづらい部分があったかもしれません。
そこで、キャンペーン目的ごとの比較表を作成してみました。
当たり前の話ですが、YDAの「キャンペーン目的」は目的に応じた配信が行える仕様となっています。
入稿前に配信意図を確認し、目的に合わせたキャンペーン目的を設定しましょう!
YDAは「キャンペーン目的」の選択でこんなに配信内容が変わるんやなぁ。
目的に応じた適切な選択ができるようにしよう~!