【自国のデジタルマーケティングの話】ベトナムで流行りのブランディングマーケをご紹介!

Tags: マーケティング

Date: Update:

みなさん、こんにちは!

Shiftのベトナム人 ”かおなしファン” のフオンです。

Shiftの外国人メンバー第一号として、入社してからちょうど1年間が経ちました。
今回がフトシくんブログ初執筆になります♪

みなさん、YoutubeやInstagram、Facebookなどで好きな歌手のミュージックビデオ(MV)を見ることはありますか?
私は最近、V‐POP(ベトナムのポップミュージック市場)のMVにハマっていて、海外でもいくつか話題になっているようです。

さて、それに関連して今日はベトナムのデジタルマーケティングについて少し紹介したいと思います。
今回はベトナムで流行っているミュージックビデオコマースについてです。

現在、コロナの拡大でなかなか旅行など自粛せざるを得ない状況ですが、今回のブログではデジマを通してみなさんをベトナム旅行に連れていきたいと思います!
それでは、さっそく出発しましょう!!!

 

 

◆ミュージックビデオコマースとは?~ベトナムで急拡大している要因~

みなさんは、動画コマースをご存じでしょうか?

動画コマースとは動画を視聴したまま商品を購入できる新たな通販のカタチです。
ミュージックビデオコマースは動画コマースの中の1種類で、ブランドの認知拡大を目標とした、自社のロゴや商品のイメージがミュージックビデオに埋め込まれるブランディングマーケティングです。

この数年、ベトナムの各企業、特に若者向けの企業が既存のユーザー以外の新規ユーザーにリーチするために、人気歌手のミュージックビデオのスポンサーになることで、多くのユーザーに商品やサービスをPRしています。さらに、認知拡大から売上アップまで結びられた事例も少なくないようです。例として、あるローカルブランドの靴はベトナムのトップ歌手のミュージックビデオに出た途端、注文数が3倍に増え、オフラインの店舗でも売り切れになったようです。

では、なぜベトナムでミュージックビデオコマースがそんな成果に繋がっているのか?要因を3つ考えてみました。

・1つ目はベトナムの人口の年齢に占めるソーシャルメディアのユーザー数が多くなっていることです。

2020年の最新統計データによると、ベトナムの総人口は約9,733万人であり、購買層と考えられる20歳~39歳の若い年齢の比率が約32%と比率が高いことが分かります。
ちなみに日本の総人口に占める割合は約10.3%です。

一方、2020年1月の時点でソーシャルメディアのユーザー数は約6,500万人となります。
なのでソーシャルメディアでのマーケティングでリーチできるターゲット数が格段に多いのです。

 

2つ目は、Facebook・Youtubeがベトナムで最も高い人気があるプラットフォームであることです。


Facebook・Youtubeは利用されているSNSランキングの1位と2位に位置し、ユーザーコミュニティが活発なので、大きな宣伝効果があります。

 

・最後に、ベトナム人はミュージックビデオへの興味関心がかなり高いということです。

16歳~64歳のインタネットユーザーがよく見るコンテンツを調査すると、エンターテイメントビデオを見ることが95%、音楽を聞くことが73%を占めています。
なのでその中で最も普及しているコンテンツといえば、ミュージックビデオなのです。

◆Tiki Vietnam:ブランディングマーケティングの成功事例

「Tiki_ベトナムスターと同行」プロジェクト

Tikiはベトナムでは人気の大手ECサイトの一つであり、センドー、シンガポール系「ショッピー(Shopee)」や中国系「ラザダ(Lazada)」など他のECサイトと、諸々のプロモーションキャンペーンで熾烈に競合しています。

集客のために他社が割引キャンペーンを強化している中で、Tikiは2019年4月から「Tiki‗ベトナムスターと同行」というミュージックビデオコマースを活用したプロモーション戦略をローンチしました。Tikiが人気歌手のミュージックビデオのスポンサーになる代わりに、Tikiのロゴや配達者のイメージがMVに登場することで視聴者にブランドを想起してもらうというものです。

2020年3月に更新した情報によると、開始してから1年後、Tikiが同行した各ミュージックビデオは総視聴回数が20億回、Youtubeのトップランキングに入った37のミュージックビデオの中、No.1の16MVのお陰で、3億~4億視聴者にリーチできました。

そのうえブランディングの成功にとどまらず、他のブランドとコラボすることで商品の営業を強化し売上アップに成功した事例もあります。

2019年12月に、TikiがMaybeline Newyorkコスメティックと女性ソロアーティストHien Ho氏とMVコマースでコラボをして、新製品のコスメティックの発売を促進するキャンペーンがありました。MVがリリースしてから17日でYoutubeでの配信とともに、Facebookアドのツールで18歳~30歳のベトナム人への流入数を最大化し、MVで使われた新しい口紅の営業成績に貢献出来ました。

下記はキャンペーン期間でいくつかの注目されている実績です。

・Tiki.vnでの注文数が2.7倍増加しました。
・Tikiのアプリのインストール数が17%上達しました。
・Maybelineのセール売上も3.3倍アップできました。
参考先:https://www.facebook.com/business/success/tiki-maybelline

上記のキャンペーンを含め、「Tiki_ベトナムスターと同行」のプロジェクトがTikiのECサイトの成長に貢献でき、Tikiというブランド自体も大幅なベトナム人視聴者に知られています。3か月前、Tikiの10周年記念のフラッシュセールで、自社のミュージックビデオもリリースしました。この記事を記載する時点まで、Youtubeで1,200万回の視聴回数が獲得でき、ユーザーのコミュニティで高評価され、当時の宣伝成功にもつながりました。

ティキ10年周年記念のミュージックビデオ:
https://www.youtube.com/watch?v=jUzcdnhBVZA

ベトナムでは、SNSのユーザー数が2019年4月から2020年1月まで9.6%も増えており、これからも拡大する見込みの高い市場だと思われています。
今後ミュージックビデオコマースもさらに検討すべき重大なマーケティングソリューションの一つになっていくと考えています。

 

今回は私の生まれ育ったベトナムでのブランディングマーケティングについて紹介しました。
Shiftには様々なバックグラウンドを持ったメンバーがたくさんいるので、このような自国での話も時々できればと思います。

動画広告が近年大きなブームになっていますので、次回の私の担当記事では動画広告の運用について取り上げたいと思います!乞うご期待!

本日のまとめ

ミュージックビデオコマース?なかなか面白そうなマーケティング手法だね!

Shiftでも動画広告に力を入れているから、今後の展開も要CHECK!

ご相談無料!広告運用でお困りならご連絡ください。改善実績多数のアカウント無料診断も受付中!