レスポンシブ検索広告の「広告の有効性」が高いと何がいいの?

Tags: 媒体:Google 広告

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管理画面でレスポンシブ検索広告を作成する場合に、以下のような「広告の有効性」が確認できます。

広告の有効性
突然ですが、運用者のみなさん。
この「広告の有効性」の評価が上がらず、困ったことはありませんか?

私は試行錯誤して、高い評価を得ようとしていましたが、それが成果を出すことにおいて必要なことなのかどうか、疑問を抱きました。

もちろん「広告の有効性」の評価が高いに越したことはないと思いますが、「広告の有効性」が掲載結果にどれほど影響を与えるのか、またそれによってどれほど成果の改善に繋がるのか、レスポンシブ検索広告のメリットを紐解き、今回は広告の掲載率に着目して検証したいと思います。

 

レスポンシブ検索広告のメリットとは

まずは、レスポンシブ検索広告のメリットを正確に理解するために、Google広告のヘルプページを参照すると、以下のような記載があります。

・デバイスの幅に適応した柔軟な広告が作成されるため、さらに広いスペースを使って見込み顧客とメッセージを共有できます。

・複数の広告見出しと説明文のオプションを入力すると、あとは自動的にユーザーに最も関連性の高い組み合わせの広告が表示されるので、時間を節約できます。

・広告見出しと説明文を複数入力することで、検索語句の一致率が高まり、オークションでの入札数が増えるため、より多くの見込み顧客にアプローチできます。

・レスポンシブ検索広告によりオークションでの競争力が高まるので、既存のテキスト広告で獲得していないクリックやコンバージョンを獲得し、広告グループのパフォーマンスを上げます。

引用:レスポンシブ検索広告(ベータ版)について
https://support.google.com/google-ads/answer/7684791?hl=ja

以上のメリットから、掲載結果に与える影響をシンプルに表現すると

レスポンシブ検索広告はオークションで勝ちやすい、つまり広告グループ内でレスポンシブ検索広告の掲載率が高くなる

と私は仮定をしました。

「広告の有効性」の評価による掲載率の差と成果について

それでは「広告の有効性」の評価によって、どのくらい掲載率に差があるのか調査してみましょう。

調査の条件は以下としました。
・広告グループ内にレスポンシブ検索広告は1つのみ、拡張テキスト広告は2つ以上
・広告ローテーションは最適化
・「広告の有効性」ごとに中央値を算出

結論としては、
「広告の有効性」が高くなるにしたがって、広告グループ内での掲載率もきれいに比例して高くなる傾向が見られました。

掲載率と広告の有効性※アカウントは複数、アカウントごとに集計期間は異なる

この結果を見ると拡張テキスト広告より、「広告の有効性」が高いレスポンシブ検索広告の方がオークションに勝ちやすいということが言えるようです。

しかし、当然ながら広告の掲載率と成果の良し悪しは別ものです。
成果が良い広告が具体的にどのような広告文なのかというと、コンバージョンがたくさん獲得できる広告文と定義したいと思います。
コンバージョンがたくさん獲得できるということは、表示回数が多く、クリック率もコンバージョン率も高い(もしくは悪くない)と言えるでしょう。

こちらの結果については、掲載率が高い広告が必ずしも成果の良い広告という訳ではありませんでした。

表示回数については、レスポンシブ検索広告の導入前と比較して、増加傾向にあるものも見られましたが、
クリック率やコンバージョン率については、同一広告グループ内の広告と相対的に比較しても、掲載率ほど「広告の有効性」に比例して高くはなりませんでした。

今回の調査では、異なるアカウント間で、別々のレスポンシブ検索広告とその他の拡張テキスト広告との比較をしたため、「広告の有効性」とクリック率やコンバージョン率に相関関係が見られなかった可能性が考えられます。

そのため、次回は特定のレスポンシブ検索広告に限定し、「広告の有効性」の評価を改善すると、クリック率やコンバージョン率も改善するのかどうか、検証していきたいと思います。

本日のまとめ

「広告の有効性」の評価は掲載率に反映されるみたいやね!

掲載率が高くなると、良くも悪くも全体の成果に与える影響が大きくなるから、
上手なアセット作りが求められてくるよ!

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