Date: Update: Written by: 加藤 美喜子

最近一気に寒くなってきて、毎日の服装選びに困っています…。
秋服欲しいな…と思っているうちに、いつの間にか冬になって買うタイミングを見失ってしまいそうです。
さて、話は変わって皆さんは自動入札を導入・活用していますか?
検索広告では自動入札を導入した事例を見ますが、個人的にディスプレイ広告の導入事例はあまり見ないな…実際どうなんだろう…と思って、この度思い切って導入してみました。
YDN「コンバージョン最適化」ってなに?
「コンバージョン最適化」とは、目標とするコンバージョン単価(CPA)を維持しながら、できるだけ多くのコンバージョンを獲得できるように入札価格を自動的に調整する機能です。
◯設定の条件:設定先のキャンペーン単位で、直近30日間に15コンバージョンが発生している。
https://support-marketing.yahoo.co.jp/promotionalads/ydn/articledetail?lan=ja&aid=2876
※Yahoo!プロモーション広告ヘルプ「コンバージョン最適化とは」から抜粋
実際に「コンバージョン最適化」を導入してみた!
今回、「コンバージョン最適化」を導入したアカウント情報は以下の通りです。
◯商材:育児サービス
◯ターゲティング:年齢 22~49歳、男女、インフィード
◯CV:お申込み(GA)
◯mCV:お申込みボタンクリック(管理画面)
◯目標CPA:¥3,000以下(GA数値)
サイトの構成上、管理画面上では「お申込みボタンのクリック」をCVに設定しており、Google Analyticsで「お申込み完了」を計測しています。管理画面上のCVはマイクロコンバージョンであるため過去30日間のCV数が4,600件程度あり、十分な母数があるし今よりCPAを抑制が期待できるかも??一度トライしてみたい…!
…少し期待を込めて「コンバージョン最適化」を導入してみました。
導入するにあたりコンバージョン単価の目標値を設定する必要があります。過去30日間のCPAが¥175だったため、そちらを参考に最初は¥200に設定してみました。(半ばに配信量が鈍化したため¥300へ変更して調整)
手動入札の時と自動入札を導入した時の前後の結果が以下の通りです。(赤枠が自動入札導入期間)
2週間程度、コンバージョン最適化を導入していたのですが、上の結果からわかる通りCVRが低下してしまいCPAが上がってしまいました。なお、手動・自動入札期間は広告の変更による配信への影響を与えたくなかったため特に変更は加えていません。
目標CPA(GA数値)は¥3,000以内のためクリアしているのですが、YDNは今まで¥2,000以下で着地していたのでかなり高騰してしまっています…。
CVRが悪化した要因を探ってみたところ、配信面・広告では特に変化は見られませんでした。しかしながら、年齢別で見たところ、これまで配信主軸の年齢層は「40-49歳」「30-39歳」でしたが、自動入札期間中は「不明」ユーザーの配信量が急増していました。
手動・自動入札期間の年齢別コスト比率は以下の通りです。
上記の表からわかる通り、自動入札を導入したことによってこれまで露出の少なかった「不明」ユーザーへの配信量が増え、配信の主軸層が変わってしまったことがCVR悪化に繋がったとわかりました。
この案件はYDNを含め全部で4媒体配信しているのですが、最もCPAが抑制され成果がでている主力媒体がYDNでした。全体のCPAを悪化しかねないことから導入から2週間程度ですが、手動に戻す判断を下しました…。
結果を踏まえて感じたこと
・CPAがあまりにも低いと自動入札に影響がでる…?(疑問)
・「不明」ユーザーへの配信量が増える可能性があるので要注意
・成果が悪くなるのでは…と不安に思うけど、機会があれば挑戦することも大事
今回、自動入札を導入したときより手動の方が成果が良く、効果的な検証・成果に繋げることができませんでした。しかしながら、十分なコンバージョン母数があるようなアカウントが少ないため一度思い切って自動入札に調整してみる良い機会になりました。 機会学習による一時的な悪化を加味しつつ、継続的に自動入札を導入できるような機会があれば、再度トライしてみたいと思います。
今までと違うユーザー層への露出が進んだんやね!
興味深い…!
自動入札を導入するか迷っているなら、一度思い切って導入してみるんもええね!
